創業明治25年。
製造量約30石という日本一小さな酒蔵。
五代目として、この酒蔵を背負うと決断したのが2003年。
世間の量産トレンドに加え、洋酒の台頭など、
厳しい状況下での引き継ぎだった。
受け継がれてきた伝統を守りながらも、
思い切った改革が必要だと感じ、
米づくりから酒造りまで、とことん地元にこだわる
「真の地酒造り」に取り組んだ。
技術的な改良に加え、美味しさへの追究。
自分のできることから一歩ずつ情熱を注ぐことで
多くの支持をいただけるようになった。
より良いものを目指す過程で、常に困難と隣り合わせの毎日。
しかし、どんな時もうちのお酒を楽しみに待ってくれている人がいた。
多くの笑顔や涙のそばに、
うちの日本酒が寄り添っていることを知った。
それが、日本一小さな酒蔵の日本一大きな志しを支える。
主役は飲む人。
その思いは、どこにも負けない。
五代目蔵元 杉原慶樹